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手元に置いて何度も読み返したい人生の指南書「生き方」稲盛和夫

今回は、「生き方」( 稲盛和夫 著) をご紹介します。

偉大な経営者である著者が、人間として一番大事なことをつづっています。

この本は、人生をどうやって生きればよいか悩んでいるあなたに、おすすめの一冊です。

稲盛和夫さんは、いうまでもなく偉大な経営者でいらっしゃいます。

この本の中で、稲盛さんが語る「生き方」に、とても共感しました。

偶然、手に取った本ですが、常にそばにおいておき、読み返したいと思う本です。

心に残ったポイント

この本は、私にとって、1行1行が学びでした。

私は、本を読むときに、あとで読み返せるように気になった点をまとめていますが、すべての行のメモをとってしまいそうになり、なかなか進みませんでした。

最近、「生き方」を学んでいますが、いろんな本を読み感じていた疑問が、この本を読むにつれて、整理されました。

人生の目的は、心を高めること

私の生きる意味は何だろう?という問いに、すっきりと答えてくださいました。

生まれてきたからには、偉大な目的を達成しなければならないと考えると、自分に一体何ができるのかと心が折れそうになります。

けれど、「生まれたときよりも少しでもましな人間になる、わずかなりとも美しく崇高な魂をもって死んでいく」というのは、日々、善い行いを心がけ、少しずつでも成長すればよいのです。

これなら、自分にもできそうな気がすると思い、日々を精進しようと思いました。

人間として正しいことを追求する

人生の中であらわれるさまざまな選択を行うときの基準は、「人間として間違っていないか」「倫理や道徳に反していないか」ということ。

自分でも大事にしていたことではありますが、自信がありませんでした。

稲盛さんは「人間として正しいことを正しいままに貫いていく」べきであるといわれています。

嘘をついてはいけない、人に迷惑をかけてはいけない、正直であらねばならない。欲張ってはならない、自分のことばかりを考えてはならない。

だれもが子どものころ、親や先生から教わった単純な規範です。

この当たり前の規範を忘れることなく、従っていこうと思いました。

日々懸命に働く

人の役に立っているとも思えない、平凡な毎日の中で、魂を磨くにはどうしたらよいか?と思うことがあります。

それに対する答えをくださいました。

稲盛さんは、日々の仕事にしっかりと励むことによって、高邁な人格とともに、すばらしい人生を手に入れることができるといわれています。

自分がなすべき仕事に没頭し、工夫をこらし、努力を重ねていく。それは与えられた今日という一日、いまという一瞬を大切に生きることにつながります。

労働とは、経済的価値を生み出すのみならず、まさに人間としての価値をも高めてくれるものであるといってもいいでしょう。

目の前にある自分のできることを、一生懸命やることなら、私でもできます。

日々、感謝しながら、一生懸命毎日を生きようと思いました。

人生の方程式

稲盛さんは、「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」と話されています。

「能力」とは、先天的な資質

「熱意」とは、情熱や努力する心で、自分の意思でコントロールできる後天的な要素

どちらも、0から100点まで点数がつけられます。

「考え方」とは、心のあり方や生きる姿勢で、もっとも大事な要素です。

これにはマイナスポイントがあり、プラス100からマイナス100点までがつけられます。

つまり、「能力」と「熱意」に恵まれながらも、考え方の方向が間違っていると、それだけでネガティブな成果を招いてしまうことになります。

プラス方向の考え方とは、常識的に判断されうる「よい心」です。

  • 感謝の心を持ち、みんなと一緒に歩もうという協調性を有し、明るく肯定的であること。
  • 善意に満ち、思いやりがあり、やさしい心を持っていること。
  • 努力を惜しまないこと。
  • 足るを知り、利己的でなく、強欲ではないこと。

この考え方をしっかり心に留めていきたいと思いました。

宇宙の法則

宇宙の法則とは、「人生は心に描いたとおりになる、強く思ったことが現象となってあらわれてくる。」ということです。

  • 良い思いを描く人にはよい人生が開けてくる。
  • 悪い思いを持っていれば人生はうまくいかなくなる。

そのような法則が宇宙には働いているのです。

これは、よく言われていることでありますが、私には、すっきりと理解できないことでもありました。

しかし、稲盛さんの言葉を聞くと、すっと心に入ってきました。

「心に描いたとおりになる」といっても、それが自己の利益を追求した思いではいけないのです。

宇宙には、すべてをよくしていこう、進化発展させていこうという力の流れが存在しており、私たちは、よい心-とくに「世のため、人のため」という思いを持っていきることが大切です。

利他の心、愛の心をもち、努力を重ねていけば、宇宙の流れに乗って、すばらしい人生を送ることができる。

それに対して、人を恨んだり憎んだり、自分だけが得をしようといった私利私欲の心を持つと、人生はどんどん悪くなっていく。

このことをしっかりと認識して、良い心を持ち続けたいと思いました。

本の紹介

サンマーク出版:「生き方-人間として一番大切なこと」紹介より

刊行10年目にして100万部を突破した、不朽のロング・ミリオンセラー! 二つの世界的大企業・京セラとKDDIを創業し、JALを再生に導いた「経営のカリスマ」が、その成功の礎となった「人生哲学」をあますところなく語りつくした一冊。
夢をどう描き、どう実現していくか? 人間としてもっとも大切なこととは何か? ――サッカー日本代表の長友佑都選手、野球日本代表監督の小久保祐紀氏などトップアスリートも座右の書としてその名を挙げる、「究極の人生論」。

最後に

この本は、多くの著名人も、座右の書としてされているということですが、本当に「生きるための手引書」であると思います。

心に迷いが出たとき、この本に戻って何度も読み返したいと思います。

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