田坂広志さんの「運気を磨く 心を浄化する三つの技法」を読みました。
潜在意識にある、ネガティブな想念を書き換える方法は、たくさんありますが、田坂さんの紹介される方法は、わかりやすく実践しやすいと思いました。
3つの技法が紹介されていて、それぞれ、どんなことをしたらよいのか明確に書かれています。
経営者でもあり、科学者でもある田坂さんの言葉は、納得感も得られるかなと思います。
もし、まだ読んでいなければ、一読をおすすめします!
1の技法:人生の習慣を変える
自然に身をゆだねる
良いとわかっていても、瞑想を日常に取り入れるのは、難しいと感じることがあると思います。雑念が頭から消えない!という経験は、私もあります。
でも、日々の暮らしのなかで、空を見てきれいだなあと思ったり、草木を見てその強さに感動したり、夕陽を見て感動したりすることはありますよね。
そういう一瞬に瞑想状態になるんだそうです。
私も洗濯物を干すときに、空を見て風を感じて、満たされたような思いになることがよくあります。
これなら、簡単。毎日取り入れられそうです!
ネガティブな日常言葉を使わない
人に対してネガティブなことをいうことはないかもしれないけれど、独り言であれば、言ってしまっているかもしれません。
でも、これは要注意です。
他人を非難したり、否定する言葉は自分に戻ってきてしまうんですね。
発した言葉は、主語がなくなってしまうんだそうです。
だから、ネガティブが口ぐせになっている場合は、気を付けないといけない。
誰がきいていなくても、自分が聞いているんですもの。
ポジティブな言葉を使うこと
これも当たり前ですが、感嘆、感謝、感動の言葉を使うこと。
日々生きていられることに感謝、周りの人に感謝。
ポジティブな言葉は、人にも元気を与えることができるし、自分も気持ちいいですよね。
私も、毎朝おきたら、生きていられること、新しい一日が与えられたことに感謝することを、日課にしています。
こうすることで、今日も一日大事に過ごそう!と思えてくるので、不思議です。
心の世界で和解する
許せない人がいる場合は、心の中で和解すること。
ゆるすこと。はとても大事だと、言われますよね。
本当につらいことがあったときは、ゆるすことなんてできないと思ってしまうでしょう。
当事者でないのだから、この気持ちはわからないでしょ!
そう思ってしまうのも理解できます。
でも、ゆるさないでいると、結局は、自分がつらい。
ずっとその思いを持ち続けていることは、自分がずっと悩み苦しみ続けることになる。
ゆるすことで、その思いを手放せるなら、そのほうがいいんじゃないかって思います。
2の技法:人生の解釈を変える
これは、「人生でのネガティブな体験」を陽転させる方法です。
実際には、起こる出来事はニュートラル。ポジティブやネガティブな出来事なんてなくて、自分のとらえ方次第なんですね。
ここができるようになると、悩みはなくなります。いつも心おだやかにいられます。
でも、どうしてもネガティブなとらえ方をしてしまう場合におすすめの方法。
- 失敗ばかりに目がいってしまいがちだけど、自分の人生には多くの成功体験があることに気づくこと。
- 自分が運の強い人間であることに気づくこと。
- 自分に与えられた人生に感謝すること。
何が起こったかが人生を分けるのではなく、起こったことをどう解釈するか、それが人生を分ける。
与えられないものに対する不満の心ではなく、与えられたものに対する深い感謝の心。
これをいつも持っていたいと思います。
3の技法:人生の覚悟を決める
これは、次の五つの覚悟を定めた人生観を体得していく方法ですが、これができれば本当に悩みがなくなります。
第一の覚悟 自分の人生は、大いなる何かに導かれている、と信じる
第二の覚悟 人生で起こること、すべて、深い意味がある、と考える
第三の覚悟 人生における問題、すべて、自分に原因がある、と引き受ける
第四の覚悟 大いなる何かが、自分を育てようとしている、と受け止める
第五の覚悟 逆境を越える叡智は、すべて、与えられる、と思い定める
辛いことがおきても、これは自分が成長するために必要だから、受け止めて進んでいこう。
大いなる何かに導かれているのだから、きっと大丈夫。
そう思えれば、「なぜ自分にこんなことが起こったのか?」とか「自分は幸せになれないんじゃないか?」とか「これは乗り越えられないんじゃないだろうか」とか、無駄に自分を責めたり、不安に思ったりすることもなくなります。
本の紹介
運気を磨く 心を浄化する三つの技法(田坂広志/著)
なぜ、ポジティブ思考が、逆効果になるのか
光文社サイト
「良い運気」を引き寄せるため、心の世界をポジティブな想念で満たそうとしても、我々の心の奥深くには、すでに、多くのネガティブな想念が溢れている。そのため、そのネガティブな想念を消すことなく、ただ、ポジティブな想念を持とうとしても、すでに心の中に存在するネガティブな想念の力が、ポジティブな想念の力を打ち消してしまうのである。
さらに、無理にポジティブな想念を抱こうとすると、我々の心は「双極的な性質」を持っているため、無意識の世界に、逆に、ネガティブな想念が生まれてしまう。そのため、ポジティブ思考は、しばしば逆効果になってしまうのである。
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334044398
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