「嫌われる勇気」自己啓発の源流「アドラー」の教え
【著者】岸見 一郎/古賀 史健
哲学者と青年の対話という形で、アドラーの思想をわかりやすく教えてくれる本。
おすすめのポイント
私は、「嫌われる勇気」という本のタイトルから連想していたイメージと実際の内容がまったく違っていて、自分で驚きました。
それは、悪い意味ではなく、良い意味の驚きで、とても面白く、一気に読めてしまった本です。
アドラー心理学について、別の本で知り、興味を持ちました。
日本で、アドラー研究の第一人者といわれる著者の本を読んでみようと手に取った一冊です。
思想が淡々と述べられるような本では、理解も深まらず、退屈で最後まで読み進めるのも難しいと思いますが、この本は、物語のようになっているので、とても読みやすい本でした。
身近なできごとを素材にして対話が繰り広げられるため、自分の中で状況をイメージしやすいのです。
青年の抱く疑問や苦悩が、自分自身に重なり、私が哲学者と話をしているような、そんな気持ちになりました。
手元に置いて、何度も読みたい本です。
本の紹介
ダイヤモンド社:「嫌われる勇気」紹介より
フロイト、ユングと並ぶ心理学三大巨匠の一人、アドラー。
日本では無名に近い存在ですが、欧米での人気は抜群で、多くの自己啓発書の源流ともなっています。
本書では、アドラー心理学の第一人者である岸見一郎氏がライターの古賀史健氏とタッグを組み、哲学者と青年の対話篇形式で彼の思想を解き明かしていきます。