「あなたに成功をもたらす人生の選択」
【著者】オグ・マンディーノ【訳】坂本貢一
自分にとって本当に大事なもの見つけ、それを選ぶ強さを学べる本。
おすすめのポイント
仕事をしているといろいろな葛藤があるものです。
家族が大事なのは当たり前だけれど、家族との約束よりも仕事を優先することはよくあります。
子供が病気になって仕事に行けなくなったり、子供がグズグズして仕事に遅刻しそうになると、子供に対してイライラしてしまったりするものです。
本当に大事なものは失ってから気づくといいますが、普段から、本当に大事なものを大切にして生きることができている人はどれくらいいるでしょう。
仕事中心の生活をしていた主人公が、ある日、息子たちを見て「いつの間にこんなに成長したんだろう。」と思い、「あと10年もすれば、自分の人生の中から飛び出していってしまう」という恐怖を感じます。
そして、仕事をやめ、作家になることを決意しますが、その道のりはとても険しいものでした。
自分の選択と、その選択が正しかったかどうかの不安。
主人公の葛藤は、私たちの現実の世界と重なります。
その困難の中でも強く進んでいく主人公の姿に、勇気をもらいました。
自分にとっての大事なものは何か?
それが見つかったら、勇気をもってそれを選ぶ強さと持つこと。
この物語を通して、あらためて感じたことです。
本の紹介
生命保険業界で、トップセールスマンとして成功を極めたマーク・クリストファーは、ある日、輝かしいキャリアを捨てて、作家になることを志す。息子たちの成長に突然気づき、家族を顧みることのなかったそれまでの「競争人生」に疑問を感じるようになったからだ。
社長自らの慰留を振り切り、会社を辞めたマークは都会を離れ、家族とともに満ち足りた時間を過ごしながら執筆活動を続ける。しかし、大手の出版社に送った原稿は繰り返し送り戻されるばかり。経済的にも厳しい状態に追い込まれるようになる。そんなとき、ある中堅出版社の社長が彼の作品に惚れ込み、出版されることが決まったのだ。作品はたちまち大ベストセラーとなり、彼自身も一躍「時の人」に。雑誌のインタビューや講演などで多忙な日々が始まるが……。
愛を宿した選択の大切さ、人間が持つ「選択の力」の偉大さを世界で最も多くの読者を持つオグ・マンディーノが描く自伝的物語。待望の文庫化。